「電子レンジで癌になる」は本当?ロシアで電子レンジが禁止されていた理由とは?

1996

もっとも、それは5m先のサツマイモを焼き芋にできる程度で、そもそもマトモなレーダー技術で遅れていた日本が、航空機を撃墜できるようなマイクロ波兵器を作れるわけも無かったのですが。

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ちなみにこの時研究開発に携わった日本の技師も、戦後の混乱期にマイクロ波でコーヒー豆を炒る機械をコーヒー店に納入していましたので、民需転換は日米双方で同時期に進んでいた事になります。

このように軍事技術の転用という歴史的経緯も、電子レンジにダーティな印象を持つ人が古い年代に多い理由の一つかもしれません。

初期の電子レンジの評価は低かった

1961年には国産初の電子レンジが発売され、翌1962年には家庭用電子レンジも発売されます。

しかし当時としては数十万円から百万円オーバーと非常に高価な家電製品だった事から、「冷めた食事を暖めたり、冷凍食品を解凍するしかできない製品に、そんな大金を払う必要があるのか。」と、あまり肯定的には捉えられませんでした。

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今の視点で考えてみれば、スイッチ一つで冷たいものが温まる手軽さは何よりありがたいと思うものですが、あまりにも手軽ゆえに何か後ろめたい気持ちもあったのです。

思えば、手間をかければ美味しくなるのに、その手間を省いていたという気分の問題もあったでしょう。

今でも電子レンジで調理したものより、ガスコンロなどで調理したものの方が気分的においしく感じますし、野外料理で作った鍋やカレーライスが美味しく感じるのと同じ理屈です。

ソ連では電子レンジが禁止されていた!?

電子レンジのネガティブ面でよくあるのが、「スイスのハンス・ヘルケルが電子レンジでの照射食品とそうでないものを食べさせた2つのグループで比較し、電子レンジのグループにはがんの初期症状が見られた」という話。

リタ・リーという科学者の実験では「密封ガラス容器の中で200℃まで加熱したアミノ酸に発がん性物質が発生し、容器から毒物が移行した」という話も。

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