「電子レンジで癌になる」は本当?ロシアで電子レンジが禁止されていた理由とは?

1996

電子レンジで加熱した食品は変質してしまい、活性酵素を生み出すだけでなく発がん性物質を生み出す…という趣旨から、電子レンジの危険性を紹介する記事を見かけます。ただ、それは電子レンジのせいというより、単に調理に失敗しているだけとも考えられませんでしょうか?

超簡単な電子レンジの作動原理

電子レンジの作動原理、つまり「何で温まるか?」については、皆さんご存知でしょうか?一番単純な説明としては、電波によって水の分子を振動させ、その際に発せられる熱で温まる、というものです。

「水分子の固有振動数(共振周波数)相当の周波数のマイクロ波を当てている」と表現する事もありますが、実際には電子レンジのマイクロ波の周波数は1種類では無いので、便宜上そういう表現をしているにすぎません。

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何より、どの周波数でもある程度水分を温める効果があるとなれば、各メーカーが勝手な周波数で電子レンジを作って、結果電波を遣う他の機器にどんな悪影響が出るか知れたものではないので、そうした影響の少ない統一規格を定めてあるだけです。

ものすごく単純に言えば、「水分子を温めるのに効率的で、他の機器に影響を及ぼしにくい周波数のマイクロ波を当てて食品などを加熱している」というだけの単純な話なんですね。

それは「レーダー」の研究からはじまった

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そもそもマイクロ波を始めとする電波が使われていたのは、最初は電波による通信で、次にレーダーで使われていました。

電子レンジの直接の元としてはアメリカのレイセオン社でレーダーの研究をしていた技師が、レーダー波(マイクロ波)を発するマグネトロンの前に立っていたところ、ポケットの中のチョコレートが溶けた事に気づいたのが発端です。

早速レイセオンでは特許を取って、1947年には早くも電子レンジ第1号を発売しています。電子レンジの歴史は意外と古いんですね。

日本でもその頃、怪力光線で焼き芋を焼いていた

実は日本でも1943年の段階で「怪力光線」としてマイクロ波を照射して敵兵や航空機を破壊する兵器の研究を行っており、ある程度実験に成功していました。